お正月の松の内が明ける1月7日は、1年間の健康な暮らしを願い、朝に七草粥を食べるのが習わしです。これは、中国の邪気を払うための行事「人日(じんじつ)の節句」が日本へ伝わったもので、平安時代に宮中で行われ、江戸時代に一般的な家庭へと広まりました。
今の七草が定番になったのは鎌倉時代です。熱を下げるセリ、胃腸を整えるナズナ、咳を止めるゴギョウ、切り傷を癒すハコベラ、皮膚を整えるホトケノザ、痛みを鎮めるスズナ(カブ)、消化を促進するスズシロ(ダイコン)と、たくさんの栄養と薬効が含まれた春の野草をお粥と一緒にいただきます。
調理するときは、食材の風味を生かすように、味付けは塩を軽く加える程度にとどめ、弱火で炊くのがポイントです。最近では七草をまとめたパック詰めも売られているので、スーパーや青果店で探してみましょう。